「代用バター」の起源


違和感を覚えた私は、「代用バター」の起源が気になってしまった。

そもそも「バター」自体の起源は古く、紀元前2000年ころから使われていたとインドの経典にある。(wiki参照)
紀元前5世紀には旧ローマ帝国にわたるも、食用ではなく、体に塗るなど薬として扱われてきたらしい。

さて、日本では八代将軍徳川吉宗の時代にインド産の白牛を輸入し、この乳から「牛酪」(バター)が作られてと言われている。
明治以降ようやく食用となり、第2次大戦後パンに塗られ、料理に使われてきた。
つい最近私たちの口に入るようになったことを考えると、世界で初めて作られてから4000年もの時間の差があるのは驚きである。

話を戻そう。「バター」は中世以降ヨーロッパで食用となる。消費も増え必需品となって行った。
転機はナポレオン3世(1世の甥っ子)が、「バターの代用品」に対して懸賞をかけたことに始まる。
プロイセンとの戦争で、敵地に乗り込む食料としてのバターが不足したためであった。

かくして世界初の「代用バター」は「マーガリン」として誕生した。
日本に輸入され始めたのは明治中期で、「バター」を食用とし始めてからまもなくのことである。
当時は「人造バター」の名称にて国内でも研究が進み、昭和27年から「マーガリン」の名称にて販売が始まる。

やっと「代用バター」の起源「人造バター」が見えてきた。
「マーガリン」の名称にての販売が約70年前である。
「代用バター」だの「人造バター」だの呼ばれているところを見ると、味は「バター」と比べる由もない。

友人父はその時の記憶のまま、朝食のパンには「バター」が「当たり前」になっていた。





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